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不妊症への鍼灸治療とストレス対策
コンセプト・健康で美しいからだ      子どもの授かりやすい身体作りと

         不妊ストレス解消をサポート
 

不妊とは、妊娠を望んでいる健康な男女が子供を設けるために性交渉を行っているにもかかわらず一定期間妊娠しないことを言います。一定期間とは、日本産婦人科学会では「1年間というのが一般的である」と定義しております。

不妊カップルの割合は、現在は6組~7組に1組いるといわれております。
不妊因子は、
女性不妊では、内分泌・排卵因子が20%~50%、卵管因子が女性では一番多く30%~40%、子宮因子、頸管因子、免疫因子となっております。
男性不妊は、造精機能障害が最も多く、80%~90%を占め、その他には、精子の通過経路障害、性機能障害(勃起不全、射精障害)、内性器の炎症となっております。

また、男女ともに加齢によって妊娠する力、妊娠させる力(妊孕力)が低下することがわかっております。


夫婦写真

基礎体温
特に女性は30歳を過ぎると自然妊娠をする確率が減り、35歳を過ぎると一気に低下し始めます。
理由は、加齢により子宮内膜症などの合併症状が増えることと、卵子の質の低下が妊孕性の低下の原因と考えられております。
男性の場合は、35歳を過ぎたぐらいから徐々に精子の質の低下が起こります。
また、それとは逆に、女性の年齢が35歳を過ぎると流産率が確実にアップしてしまいます。
ただし、女性も男性も低下は起こるのですが、個人差もあることも事実です。

不妊の原因は、女性側と男性側ともに同じぐらいあり、また、両方に原因がある場合や原因はないが不妊ということもございます。
(原因不明の割合は不妊症の10%~20%と言われている)


鍼灸治療の目的
女性側
タイミング・人工授精・体外受精・顕微授精での鍼灸治療の目的

子宮と卵巣の状態をよくするために、血流の改善を目的に行います。
 卵巣は卵を育てる場所ですが、血流がスムーズに来ないと、よい卵に育つための栄養が来ないということに
 なってしまいます。
 また、子宮に血流がスムーズに来ないということは、着床時に必要な子宮内膜の増殖や肥厚に影響を及ぼし
 てしまいます。

不妊であることがわかるとストレスがのしかかってくるものですが、ストレスは交感神経を緊張させてしま
 い、それが続くと血液が卵巣や子宮に行かなくなってしまうことと、女性ホルモン(エストロゲン)の分泌
 が抑えられてしまいます。
 そうならないために、交感神経の緊張を解消し全身のリラクゼーション(自律神経のバランスを整える)を
 目的に行います。

男性側
主に造精機能障害の改善を目的に行います。


鍼灸治療で行っていること
生理学の体性自律神経反射を用いて血流改善と自律神経の安定を行っております。

上脊髄性:

四肢(手の肘から先と足の膝から先)の一定の場所への鍼・灸刺激が脊髄(背骨の内)を通りそれが脳に伝わ
り、脳内では自律神経系と内分泌系、免疫系がネットワークでつながり、全身を調整をする。

脊髄性:
体幹部では、デルマトーム上の皮膚刺激によって、自律神経に刺激が伝わりその支配領域の身体の調整を行う。
(ミオトームも関係をしている)
デルマトームとは、脊髄には番号がついていて皮膚のどこを支配しているかがわかっている。
(ミオトームとは、筋肉の支配領域のことである)

上脊髄性、脊髄性の生理的反応を利用して、どこに刺激をすれば、卵巣・子宮の血流が改善するかということが、国内外の研究者らによって学会や論文で発表され効果が証明されてきている。

もう一つ、不妊症で鍼灸に来られる方に、冷えに関してよく質問を受けるので、お伝えしておくと冷え性だから問題があるということは「ない」と考えていいと思います。
不妊症の方と不妊症でない方の冷えについて研究でほぼ同数であったという発表がされております。
それは、手足の冷えであって子宮や卵巣がある深部温度はほぼ一定に保たれているからです。
(深部温度が下がるということは、それは死を意味することになり生存の問題ということになります)
ただし、冷えやそれ以外にも不定愁訴があるということは、自律神経のバランスが乱れている可能性があり、バランスが乱れていると不妊症に影響を及ぼします。。


治療期間
ワンクール:3カ月~4カ月
理由:
月経後、卵胞期に入り排卵に向けて発育を始めるのですが、二次卵胞が成熟卵胞(排卵する卵胞)に育つのに
90日以上の日数がかかります。この卵胞が育つ期間、卵巣内をいい環境にするためです。
回数:1週間に1回~2回を目安にしてください。(男性側も同じです)


不妊ストレス
不妊症がわかると多くのカップルがストレスを持ってしまいます。
また、女性の方が不妊ストレスを強く感じていることと、男性・女性ともに不妊の原因が男性因子である方がストレスを感じやすいことがわかってきております。
身体の状態は、子宮には交感神経、副交感神経、求心性線維が分布しておりますが、ストレスがかった状態でいると、交感神経の緊張状態が続き、子宮では血流量の持続的な低下が起こります。
これは、着床時に必要な子宮内膜の増殖や肥厚に影響を及ぼしてしまいます。
次に卵巣に対しては、子宮同様に交感神経、副交感神経、求心性線維の支配を受けているのですが、普段は卵巣には豊富な血液が供給されており、それはまた、排卵やホルモン分泌が正常に機能するうえで大切なものです。
ただし、子宮同様、ストレスで交感神経の持続的な緊張が続くと、卵巣内の血流が減少するのと、ホルモン産生細胞にも影響を及ぼし、エストラジオールの分泌が減少してしまいます。
これらは、卵巣内での卵胞の成長に大きく影響を及ぼします。

不妊ストレスがある方は、リスタで鍼灸治療と併用しているセルフケアの方法を
随時書き加えてまいります。

不妊ストレスのセルフケア方法

不妊ストレスを測る尺度も開発されており、
The Fertility Problem Inventory(Newton,Sherrard,&Glavac.1999)では、5つの因子
「社会関係」「性関係」「夫婦関係」「子どものいない人生の否定」「親になる欲求」
これらは男性・女性ともに抑うつと不安に相関があります。


認知行動療法プログラム
不妊ストレス解決に向けての認知行動療法プログラムが開発されております。
海外の文献ですが一つ例を上げさせていただきます。
The effect of the cognitive behavioral therapy and pharmacotherapy on infertility stress:arandomized controlled trial. Faramarzi M, Pasha H, Esmailzadeh S, Kheirkhah F, Heidary S, Afshar Z, int J Fertil Steril,2013 Oct;7(3):199-206.Epub 2013 Sep 18.

リスタでは、不妊ストレス解消を目的に鍼灸治療に加えて、認知行動療法プログラムを個人・夫婦の相談で行っております。
また、現在、集団の認知行動療法を作成中でもございます。